耳鳴りと心理療法

一般的な心理療法は、耳鳴りのする患者さんのつらい症状を医師が理解する"受容"、症状や病気に関してくわしく説明して治療で必ず良くなると請け負う"保証"、落ち込んでいる患者さん気持ちを支える"支持"という3つのキーワードが基本になって治療が進められます。
まずは患者さんに安心感をもたせてくれるんですね。

バイオフィードバック療法

ストレスがあると無意識に筋肉の緊張が高まるものなのです。
耳鳴りも同じです。耳鳴りで筋肉の緊張が高まって、さらに耳鳴り音が大きくなるという悪循環になります。
日常でも精神的な緊張から汗が出たり、どきどきしたりといった生理反応がありますね。
これをメーターでわかりやすく患者さんに伝えるのです。額に電極を貼って筋肉の緊張をしめす筋電図を測ったりします。
これによってどんなときに緊張するか、どんなときに緊張がほぐれるかの訓練ができ、心身のコントロールができるようになります。

行動療法

行動パターンを見直すことで症状を軽くしていこうとする方法です。ストレスで耳鳴りをおこしやすい人は、几帳面、まじめ、競争心が強い、完璧主義者、せっかちといったタイプの人。
こうした人たちは寝食を犠牲にしてまでも仕事をするなど、体に無理がかかりやすいのです。
運動や趣味を持つなどしてゆとりの時間をとることが回復につながります。

認知行動療法

行動パターンの元には本人の考え方も影響している場合もあります。
またそれによって生活習慣も体に良くないことをしているかもしれません。
疲れたぐらいで仕事を休むなんて怠け者だ。という考えを、休養することが明日の仕事を充実させるために必要だというような考え方の修正をしていきます。
これらの療法をきっかけに自分の生活全般を落ち着いて見直すことも良いかと思います。忙しさの中で知らず知らずのうちにストレスや疲れを溜めたことで出てきた耳鳴り。
体が赤信号になる前にお知らせしてくれたのかもしれません。
仕事が忙しいからと睡眠や食事をおろそかにしていたり、家事・育児にふりまわされて日中一息つくことを忘れていたり。
それまでの自分を振り返ってみれば、なにかしら思い当たることがでてくるものです。
体に異常が見つからなかったのですから、手術をする必要もないのです。
気持ちの持ち方と、体をリラックスさせることで改善されるのでしたら、こんなにラッキーなことはありません。
時間はかかっても、薬を飲みながらでも、耳鳴りは必ず治る!と信じて治療しましょう。


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